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雑草堆肥を作りたいけど、
雑草を堆肥づくりの場所まで運んだり
定期的に天地返ししたり
と手間がかかってめんどくさい!
そんな超めんどくさがりの方でも簡単にできる雑草の堆肥化方法をご紹介します。
1.超ズボラ!雑草の堆肥化方法
やり方はいたって簡単、抜いた雑草をその場でウネ間に置いてそのまま放置です。
追加で米ぬかを振っても栄養分が増していいかもしれません。
数ヶ月かけて土に還っていくことでしょう。
以上。
・・・と言いたいところですが、さすがに説明が簡素すぎるので以下で詳しく説明していきます。
1-1.必要なもの
①畑の雑草
刈ったものでも抜いたものでもどちらでもOKです。
②米ぬか
無くても大丈夫ですが、
・雑草の発酵を促進
・米ぬか自体リン酸などの栄養が豊富
・コイン精米機でタダで手に入る
などメリットがあります。
1-2.手順
①雑草をウネ間に敷く
刈ったり抜いたりした雑草をウネとウネの間に敷いていきます。抜いてすぐの雑草をウネ間にポイポイしてもOKです。
②米ぬかを振る
敷いた雑草に米ぬかを振ります。量は適当です。敷いてすぐの雑草に振りかけてもいいし、日にちが経ってシナシナの雑草に振りかけても大丈夫です。
私は適当なので、30kgの米袋に入ってる米ぬかを、ウネ間の低くなっている部分(沢と呼んでいます)に袋の口を下げてドバーッとまき散らしていきます。
ただし、晩秋~初冬なら米ぬかをドバーッとまいても土づくりになるかもしれませんが、
春~夏の場合米ぬかが多すぎると虫が寄ってきやすいので、振りかける程度がちょうどいいのかもしれません。
ちなみに、ウネ間(沢、さわ)ではなくウネの山の部分(野菜とかを植えているところ)には大量の米ぬかを振ったことはありません。試したい方は自己責任でお願いします。
③踏み固める
雑草を敷いたところを軽く踏んで地面に密着させます。
やらなくてもいいかもしれませんが、雑草が浮いているとなんとなく分解が遅いような気がするので、やや自己満足の作業です。
④放置
とにかく放置。やりっ放しで無問題。天地返しなどの作業も不要です。
後日草取りなどをした時などに、雑草や米ぬかを前回の上に追加していってもかまいません。
地面に近いところから徐々に分解していき、何ヶ月かすれば堆肥(肥料っ気のある土)として活躍してくれるでしょう。
※雑草の硬さや水分量などにより分解の速度は違います。
2.注意
2-1.雑草の種がこぼれるのを気にする方
種ができる前の雑草を使うようにしましょう。
すでに種ができている場合は以下の記事で紹介している方法で雑草堆肥を作ることをオススメします。
雑草堆肥ができる過程で内部が発酵熱で高温になり、雑草の種が死ぬからです。
草取り後の雑草が肥料に!?雨ざらしでもOKな雑草堆肥の作り方を紹介
2-2.新たな雑草の種が持ち込まれるのを気にする方
他の畑の雑草は持ち込みしないようにしましょう。
今の畑に生えている雑草だけを使えば、
雑草堆肥のせいで新しい種類の雑草が増えた!
ということにはまずならないでしょう。
(もちろん、雑草の種は風や動物、靴底などにくっついて畑にやってきますので、100%は望めません。)
3.実際にやってみてのアドバイス
3-1.ウネ間に敷いた雑草は根付く?
抜いた雑草の場合、根っこがついています。
根っこが土に触れた状態で雨が降ると、根っこが土にくっつく場合があります(根付く)。
また、雑草によっては根っこが無くても、茎の部分から根っこを出して根付くものもいます。
雑草を畑に放置してから天気が続けば雑草もカラカラに乾燥して根付きにくいのですが、植物も生きることに必死なので、雨や湿気の多い環境だとどうしても根付いてしまう雑草もあります。
対策はいくつかありますが、
・茎から根っこを切り離す。
・根付きやすいものは畑に放置しない
・根付いたものは再度抜く
・諦める
私の経験としては半分諦めつつ、根付いた雑草の内、ほかの野菜に日陰を作ってしまうくらい大きくなってしまったものは再度抜いてその場にそっと置きます。一度抜いたことのある雑草は比較的抜きやすいので、野菜の成長具合を見るときについでに抜くぐらいで十分間に合っています。
また、米ぬかを振ると放置した雑草に日陰ができる上に発酵促進効果もあるので、根付きにくくなる印象があります。まあ、絶対根付かないというわけではないですが。
どうしても気にする方は以下の方法で雑草堆肥を作ることをオススメします。
草取り後の雑草が肥料に!?雨ざらしでもOKな雑草堆肥の作り方を紹介
3-2.土寄せの時に雑草が邪魔にならないか?
邪魔になります。
ジャガイモやトウモロコシなど土寄せが必要な野菜には向きません。
雑草をウネ間に放置したい場合は、
・土寄せの邪魔にならない場所に置く
・土寄せが不要になってから置く
など、状況に合わせて工夫しましょう。
3-3.トラクターや耕運機で起こす時に雑草は絡まるのか?
試しては無いですが、分解の進み具合によってはおそらく絡まると思います。
我が家でも草をボーボーに荒らしている畑をトラクターで起こすと、ロータリーの歯に草が絡まります。
分解が進んで雑草が柔らかくボロボロになっていればそこまで絡まることは無いと思いますが、分解が始まって間もない雑草や分解に時間のかかりそうな硬い雑草は絡まりやすいと思われます。
ロータリーに絡まるのを避けたい場合は、秋~初冬のあたりに畑に雑草を敷いて、冬の間に雑草の分解を進ませておいて、春先にトラクターで起こす、とかでもいいかもしれません。
※トラクターや耕運機等で起こす際は自己責任でお願いします。
3-4.野菜の育ち具合は?
正直比較して無いので分かりません。
ただ、雑草と米ぬかという有機物を畑に与えているので、裸の土にしているよりはいいと思います。
参考までに去年の初冬、草取りをサボって草ボーボー(草丈50cm)のところに古くなった米ぬかをドバっと(厚さ5cm程度)まいたら、今年はゴーヤとマクワウリが立派に育ちました。
ちなみに、写真は実際に米ぬかをウネ間に振った様子ですが、野菜の成長を阻害ししている雰囲気は感じられません。
↓左側のウネ間が雑草のみ、右側のウネ間が雑草&米ぬか
↓米ぬかを振って数日経った後のウネ間のアップ。
3-5.元肥や追肥に使える?
普通、元肥には完熟した堆肥を使います。
抜いた(刈った)ばかりの雑草や振ったばかりの米ぬかは未熟な堆肥です。
未熟な堆肥を野菜を育てる直前に畑にすきこんでしまうと、野菜が根をのばすタイミングと雑草や米ぬかの分解の時期がかぶってしまいます。そのため、雑草や米ぬかが土中で分解するときの発酵熱等で野菜の根を痛めてしまします。
栽培前に肥料を土の中にすきこむときは完熟した堆肥を使いましょう。
追肥に関しては、土の上(野菜の周囲)に雑草や米ぬかを置いておけば土に近いところから分解していき、時間が経てば肥料効果が得られます。
ただし、分解には数ヶ月の時間が必要なので、即効性は期待できません。早めの肥効を得たいときはボカシ肥、もしくは完熟の堆肥を使いましょう。もちろん即効性のある堆肥との併用は問題ありません。
即効性のある元肥や追肥を期待するよりも、土づくりのような感覚に近いかもしれません。長い目で見てあげてください。
4.まとめ
抜いた雑草をウネ間に放置するだけで肥料効果が得られるなんて、なんて手間いらず!
正直、雑草堆肥は作るときに草を運ぶのも、堆肥化した後に堆肥を運ぶのも面倒くさかったりしますが、それも不要!
私も日々の草管理で出てきた雑草は、ウネ間に放置していく方法を積極的に取り入れています。
あなたの省力農業にぜひ参考にしてみてください!
んだば、まんず。