ミニトマト「イタリアントマト ボルケーゼ」の栽培記録(種まき~発芽)

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ミニトマト「イタリアントマト ボルケーゼ」の栽培記録(種まき~発芽)

 

ミニトマト「イタリアントマト ボルケーゼ」の栽培記録(2020年)です。

 

ミニトマトは家の周りの畑にたくさん自生しているので、種は買わなくてもいいかなあと思っていたのですが、

このボルケーゼトマトは生で食べるよりも火を通して食べると美味しい!らしいので、家で自生している普通の生食OKなミニトマトと違ってちょっと面白いかも?と思い挑戦してみました。

続きはこちら

ミニトマト「イタリアントマト ボルケーゼ」の栽培記録 (育苗~定植)

ミニトマト「イタリアントマト ボルケーゼ」の栽培記録 (芽欠き~着果)

 

 

1.イタリアントマト ボルケーゼとは

「イタリアントマト ボルケーゼ」とは、イタリア南部でドライトマト用に作られていた在来種で、

生食より火を通した方が美味しいミニトマトです。加熱するとトマトの濃厚なダシがよく出るので、トマトソースとかにオススメです。

しかも嬉しいことに、耐暑性が強く、日本の高温多湿な環境でも育てやすい品種です。

 

2.種の準備

ということで、固定種の野菜の種を販売している野口のタネさんから早速ボルケーゼトマトの種を購入。

種のパッケージはこのような感じです。↓

真っ赤なコロンとした宝石がいっぱいあるようでかわいらしいですね。

今から育てるのが楽しみです。

 

3.種まき(2020/3/31)

3月下旬とちょっと遅いですが、ボルケーゼトマトの種まきをしました。

本来は3月中旬くらいにまくのがいいみたいですが、種まきの準備が整っていなかったもので・・・

ということで、ボルケーゼトマトの種まきの様子をご紹介します。

 

3-1.土詰め(2020/3/31)

売られている培土は化学肥料等が使われているらしいので、畑の土を利用します。

と言ってもただ畑の土を使うよりも、腐葉土の方が野菜の成長にいいかなーと思い、

畑の中でも長年耕さずに落ち葉が堆積している所の土を使うことにしました。

 

畑の土を培土にする場合、本当は深さ20cm~30cmくらいのところにある土の方が雑草の種とかも無くていいらしいのですが、

掘るのが大変だったので、深さ10cm~20cmくらいのところの土を拝借しました。

 

掘ってきた土は一切加工することなく、掘りたてホヤホヤのまま72マスのセルトレイに詰めました。

去年の秋に畑にバラまいたもみ殻がところどころに見えますが、畑の土の純度純土100%です。

 

3-2.種まき(2020/3/31)

山から切ってきた薪のそばにあった小枝で種が入るくらいの穴を開けます。

「種子の厚み」+「覆土(種子の厚みの2~3倍)」を考慮して、種子の厚みの3~4倍程度の深さになるように穴を開け・・・なんてマイクロ単位で穴を開けることはできないので、なんとなく穴あるなあ程度でよいでしょう。

穴が開いたらいよいよ種をまいていきます。

これがボルケーゼトマトの種です。

あまりにも小さくて薄くて軽いので、春の強風で何粒か種がぶっ飛んでしまいました。みなさまも取り扱いにはご注意を。

ボルケーゼトマトの種を穴に向かって一粒ポトンと落とします。

種をまいたら土をかぶせます。

パッケージに書いてある育て方曰く、覆土は種子の厚みの2~3倍がいいらしいのですが、そもそもトマトの種の厚みが1mmもないので、最適な覆土も1mmちょいくらいのようです。

しかし正直、覆土1mmとか薄すぎて調整できません。

しかも、トマトは嫌光性種子なので、覆土が薄いと光を感じてしまい、発芽してくれなさそうです。

植物は案外たくましいので、覆土が1mmより多少厚くても芽は出てくるでしょう。ということで種が見えなくなる程度に土をかけておきました。

土がゴロゴロしてて、ちょっと種が見えてる気もしなくないような・・・。

 

3-3.後処理(2020/3/31)

嫌光性種子らしいので、光を遮るために、ミニトマトをまいたセルトレイの上に新聞紙をかけます。

土を乾きにくくするため、新聞紙は水で軽く濡らしてからそっと乗せます。

ちなみに新聞紙に勢いよく水道水をかけると穴が開きます。

しかも、新聞紙同士くっついた部分は、含んだ水が多ければ多いほど剥がしづらくなります。

なので、無理に全体を濡らすことはせずに、勢いの弱いチョロチョロの水道水をかけます。

霧吹きみたいな文明の利器があればもうちょっと楽かもなー。

 

4.育苗(種まき後~発芽前)

岩手県の北西にある八幡平市は5月下旬まで霜が降りたりする亜寒帯の気候なので、温床での育苗が不可欠です。

4-1.温床づくり(2020/3/25)

(ちょっと日付が前後するのですが、文脈の関係上、ここで温床づくりの説明を挟みます。)

自然栽培を行っている川口由一先生の本「自然農」を参考に、温床をこしらえました。

「自然農」の本曰く、ワラや残飯、青草、米ぬかをミルフィーユにしていって、最後に土を被せると、数日後には残飯や青草の発酵熱によりポカポカ温かい温床ができる。とのこと。

とりあえず本を参考に温床をつくりましたが、数日後、土に触れても全然ポカポカしません。

始めて発酵熱の温床を作ったため、いまいち残飯や青草の発酵が始まったのか判断ができません。

発酵が始まるまでにもう少し時間がかかるのかも?ということで、もう少し様子をみることにします。

 

4-2.トンネル温床で育苗(2020/3/31)

トンネル温床とは言いつつも、温床と言えるほどまだ全然土は温かくなってないのですが、野ざらしよりは温かいと思うので、トンネル(温床)で育苗します。

しかし、春は岩手山からの吹き下ろし風が強すぎて、すぐにビニールが抑えの石から外れてしまいます。

春風にあおられビニールがバタバタバタ・・・

うーん、これでは野ざらしとほとんど変わらないような・・・。

 

半月くらい強風と闘いつつトンネル育苗を頑張っていましたが、一向に発芽する気配がありません。

結局、強風の中トンネル栽培をすることに限界を感じたため、やむを得ず作戦変更することにしました。

 

4-3.衣装ケースで育苗(2020/4/16)

人づてに、衣装ケースで育苗するといいと聞いたので、衣装ケース育苗に作戦変更。

イオンで買ってきた衣装ケースにセルトレイを移します。ジャストサイズでちょっと安心。

日中は、セルトレイの入った衣装ケースを外に出して太陽光で保温します。

フタを完全には開けずに衣装ケースの中に手を入れると結構暖かくなっています。

風が吹いていても無事保温ささってる証拠ですね。

これはトンネル温床より期待できるかも!?

 

ちなみに、日中は比較的暖かいので外に出しといても大丈夫なのですが、4月はまだまだ霜の降りる季節。

夜、衣装ケースを外に出しっぱなしにしておくと中の気温が下がりすぎて、発芽までの積算温度がなかなか溜まりません。

なので、夜は家の中にしまっとくのが早く発芽させるコツのようです。

 

5.発芽(2020/4/27~)

ようやく発芽してきました!

しかも一つ発芽したら数日後、次々に発芽してきました!

葉っぱの先端にまいたトマトの種がついています!これは間違いなくトマトっぽい!

「クララが立った」ならぬ「トマトが立った」に感動!

涙がちょちょ切れそうです。

いやあ、約ひと月も我が子のように大事に育苗してたせいでしょうか、歓喜のあまり、夜に酒盛りをしてしまいました。(※トマトには酒を与えていません。)

 

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ミニトマト「イタリアントマト ボルケーゼ」の栽培記録 (育苗~定植)

ミニトマト「イタリアントマト ボルケーゼ」の栽培記録 (芽欠き~着果)

 

 

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