畑に無限に生えてくる雑草。

野菜の成長のために抜いたり刈ったりした雑草の処分に困っている方も多いと思います。

 

ですが、ただ捨てるだけではもったいない!

雑草も肥料にすることで、野菜の成長に役立たせることができるのです。

 

さらに雑草堆肥は動物由来の堆肥や化学肥料の購入量も減るので、とても経済的。

今回はそんな雑草堆肥の作り方をご紹介します。

(本記事で使用している画像は雨ざらしで作った場合のものです。)

 

※雑草堆肥のメリット・デメリット、堆肥化の五大要素については下の記事を参照してください。

 

 

 

1.雑草堆肥の作り方

1-1.準備するもの

雑草堆肥を作るのに必要なものをご紹介します。

雑草以外は無くても堆肥を作ることは可能ですが、あればより短期間でより栄養のある堆肥となります。

分量は適当で問題ありません。

 

①雑草

堆肥を作るのに必要な有機物として、雑草を使用します。

根や土の付いた雑草でも、草刈り機で刈った雑草でも、雑草なら何でも大丈夫です。

 

ちなみに雑草以外にも

家畜のフン、稲わら、もみ殻、残飯、枯れ葉、おがくず等

自然由来の有機物なら何でも堆肥の素になります。

 

②米ぬか

米ぬかには発酵を促進する効果があり、より短い期間で雑草堆肥を作ることができます。

さらに、米ぬかは雑草堆肥に不足しがちなリン酸などの栄養も豊富なので、より栄養豊富な雑草堆肥ができあがります。

 

入手方法はいたって簡単で、米ぬかは近くのコイン精米機でタダでもらえます。

ちなみに、半年くらい前にもらってきた古くて茶色い米ぬかでも問題なく雑草堆肥になりました。

 

③水

堆肥を作るのに必要な要素の一つである水を用意します。

雨頼みでも構いません。

 

④堆肥枠

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雑草堆肥を短い期間で作るために使用します。

堆肥枠を何段にもすることで雑草を高く積み上げることができ、発酵熱が早く上がり、早く堆肥ができあがります。

 

⑤ブルーシート


雑草を入れた堆肥枠にかぶせるためにブルーシートを使用します。

ブルーシートをかぶせることで発酵中の雑草が保温され、発酵熱も早く上がるので堆肥になるのも早くなります。

 

また、堆肥を作る場所を広くとれる場合、堆肥枠を用意しなくてもブルーシートのみの保温で堆肥をつくることは十分可能です。

堆肥枠はないけど土地ならたくさんある!という方はブルーシートを活用しましょう。

 

※堆肥枠やブルーシートについて

堆肥枠もブルーシートもない方は無理に準備しなくても雑草堆肥をつくることは可能です。

ただし使った方が早く雑草堆肥ができあがります。

それぞれの都合に合わせて準備してください。

ちなみに私は堆肥枠もブルーシートも使わずに雑草堆肥を作っています。

 

 

1-2.雑草堆肥の作り方

実際の作り方を画像を交えて説明します。

今回解説に使用した画像は、堆肥枠もブルーシートも使わずに雨ざらしで作った雑草堆肥ですが

堆肥枠やブルーシートの使いどころも解説しています。

 

①雑草を敷く

抜き取った・刈り取った雑草を堆肥を作る場所に敷きます。

堆肥枠を使用する場合は堆肥枠の中に雑草を入れます。

敷いた雑草の高さについて特に明確な基準はありませんが、

参考までに10cmくらいの高さで雑草を敷いたところ、問題なく堆肥になりました。

 

木枠を使わない場合は敷いた草が崩れるのを防止するために足で踏んで軽く固めます。

木枠の場合は敷いた草が崩れる心配も無いので、特に踏み固める必要はありません。

 

②米ぬかを振る

敷いた雑草の上に米ぬかをまんべんなく振りかけます。

米ぬかを振ることで雑草の発酵スピードが上がるので、早く雑草堆肥ができあがります。

↓米ぬかの量はサッとした量でも、草が見えなくなるくらいの量でも大丈夫です。好きなくらい振りかけてください。

ちなみに、米ぬかがない場合でも雑草堆肥はできます。ただ雑草の分解に少し時間がかかるだけです。

 

③水をかける

ブルーシートをかぶせて雑草堆肥を作る場合、雑草と米ぬかに水をかけます。

微生物たちが雑草を発酵させてくれるのに水が必要だからです。

 

水の量は、握って指の間から水がしみ出てくる程度が目安になります。

 

ブルーシートを使わずに雨ざらしで発酵させる場合は自然の降水(雨)に任せます

私はじょうろでの水やりは一切せずに雨頼みで作りましたが、問題なく堆肥になりました。

  

④雑草・米ぬかをミルフィーユ状に積み重ねる

①雑草を敷く~②米ぬかを振る~③水をかけるを繰り返します。

雑草と米ぬかをミルフィーユ状に何層も積み重ねます。

堆肥枠を使用する場合は、堆肥枠を何段か重ねることで雑草を高く積み上げることができます。

 

↓黒っぽい部分が次の段の雑草をのせた場所です。

↓積み上げ終わった雑草

高く積み重ねるほど発酵熱が逃げにくいため、雑草の発酵が早く進みます。

 

⑤ブルーシートをかぶせる

積み上げた雑草堆肥に上からブルーシートをかぶせます。

ブルーシートをかぶせることで

・発酵熱を逃がさないため発酵の促進

・乾燥しにくいため水分が保てる

というメリットがあります。

 

ブルーシートが無い場合はかぶせなくても雑草堆肥はできますが、堆肥になるまで時間がかかります。

  

⑥2週間ごとに切り返す(数回実施)

切り返すとは発酵中の雑草の上下を入れ替えることです。

2週間ごと(正確には、発酵中の雑草の温度が60~70℃に上がって下がり始めたタイミング)に数回行えば堆肥がポロポロとしてくるようです。

雑草を発酵・分解させてくれる微生物たちの中には「好気性(酸素を必要とする)の菌」がいます。

切り返すことで好気性の菌に酸素が行き渡り、好気性の菌の活動が活発になり、発酵が促進されます。

 

↓切り返し前の様子。発酵中の雑草が積み上がっている場所のすぐ隣に切り返します。

↓発酵中の雑草を上から順に隣へと移していきます。堆肥枠を使用している場合は、堆肥枠も切り返す場所に移し継続して使用します。

↓雑草の上下が入れ替わりました。

 

切り返す量が多い場合はトラクターやショベルカーを出動させてもよいでしょう。

 

⑦6ヶ月くらいで完成

 

 

2.雑草堆肥になるまでの様子

雑草が堆肥になるまでの過程を画像でご紹介します。

↓4/27 堆肥づくり開始。

草取りしたてホヤホヤの雑草たち。

 

↓5/14

草の山の内部に白い菌がはびこっています。草の繊維はまだまだ残っています。

 

↓5/29

草の山の内部の様子。だんだん土っぽくなってきました。

 

↓7/3 水っ気が抜けてきた感じがします。

分解しにくいものはまだ原型をとどめていますが、大分堆肥化が進んだようです。

 

 

 

3.小スペースで作る雑草堆肥

雑草の置き場所のない方はビニール袋(ケース類でも可)と雑草さえあればベランダでも作ることができます。

雑草ではなく残飯で堆肥を作る際にも同様の手順で作れます。

 

①取った草や残飯をビニール袋に入れます。できれば土が残ってた方が微生物たちがいっぱいいて発酵にはよいです。

②放置。ちょっと臭いかも。

③数か月後にビニール袋を除くと土になっています。

 

注意1:発酵中の雑草や残飯は特有のにおいがするため、ハエなどが寄ってくる場合があります。

注意2:ビニール袋などのプラスチック類は長期間日に当ててるとボロボロに風化し、マイクロプラスチック化します。片付けが非常に大変になるのに加え、環境問題にもつながります。風化を遅らせるため日陰に置いたり、風化に強い素材を使うなど工夫をお願いします。

 

 

4.資材や作業の必要性の検討

堆肥枠を購入して、ブルーシートをかぶせて、2週間おきに切り返して・・・

お金もかかるし手間もかかりますよね。

 

そこで、いったいどこまで真面目にやる必要があるのか気になるあなたに

実際どこまで資材や作業を省けるのか、実体験をもとにコッソリご紹介します。

失敗しても苦情は受け付けません。あくまで自己責任でお願いします。

 

3-1.堆肥枠は必要か?

なくても作れました。

我が家は土地が有り余っている田舎なので、堆肥枠は使わずに雑草堆肥を作りました。

ただ、堆肥枠は省スペースで見た目にもよく、効率よく雑草堆肥を作れるのであれば便利だと思います。

 

3-2.ブルーシートは必要か?

なくても作れました。

雑草と米ぬかのミルフィーユを雨ざらしにして2週間おきに切り返すのを数回だけやって放置していたら、

3ヶ月くらいで部分的に堆肥ができてきて、

6ヶ月後には全体がすっかり堆肥になりました。

さらに、雨水で水分が供給されるので、じょうろでの水やりが不要というメリットもあります。

 

3-3.水やりは必要か?

雨ざらしで雑草堆肥を作る場合、雨で水分が十分共有されるので水やりは不要です。

 

ブルーシートを使う場合はじょうろで水を与える必要があります。

もしくは雨の日にブルーシートを取り、一時的に雨にさらしてもいいかもしれません。

 

3-4.米ぬかは必要か?

無くても作れます。

ただ、米ぬかには発酵促進効果があるので使った方が早く堆肥ができあがります。

 

米ぬかはコイン精米機でタダな上、持って帰った方がありがたがられるので遠慮せずにもらいましょう。

堆肥にも米ぬかの豊富な栄養(リン酸など)が含まれるようになるので、ぜひ使うことをオススメします。

 

3-5.切り返しは必要か?

必要です。

切り返しを一切せずに雑草と米ぬかのミルフィーユを放置していたら、中に紛れ込んでいた雑草の種が発芽して見事に青々とした雑草の山になっていました。(↓赤丸部分)

青々とした雑草の山になってしまうと根が張っているため、切り返しの労力が増大します。

切り返しは雑草の山になる前に確実に行いましょう。

 

切り返しペースは2週間おきに数回行えば、雑草の山がポロポロとした堆肥になってくるようです。

 

※雑草の山にしないコツ

雑草堆肥を作り始めてから1ヶ月くらい経っても切り返さないでいると、積み上げた雑草の中にひそんでいた雑草の種が発芽し始めます。

しかし、小さい芽のうちに切り返せば雑草の山にはなりません。

↓びっしり生えた草の芽も、芽に日が当たらないように雑草堆肥の内側に切り返せば成長しません。

 

切り返しは一度のみで、その後は芽が出始めたらその部分だけ日の当たらない内側へと押し込んでいましたが、

6ヶ月後にはきれいに堆肥になっていたので、適当にやってもなんとかなりそうです。

 

※ただし、切り返しはこまめにした方が、窒素成分が無くならずいい堆肥ができるようです。

 

3-6.切り返しでは雑草の山の上下をきれいに入れ替えなければならないのか?

切り返すためのスペースが不十分で、雑草の山の上下をきれいに入れ替えられませんでしたが、雑草堆肥はできました。

 

そもそも切り返しをする理由は好気性(酸素を必要とする)の菌に酸素を行き渡らせて、発酵を促進するためです。

切り返しがうまくできない部分は、手を突っ込んでほぐしたりして空気を入れてあげればいいかもしれません。

 

5.まとめ

雑草堆肥の作り方、意外と簡単だったと思います。

取ってきた雑草を米ぬかと交互に積み重ねてたまに切り返すだけで作れるなんて、とても魅力的な堆肥ですね。

 

作る手間はかかりますが、エコだし経済的だし合理的だし、雑草の処分に困っていたらぜひ試してみてください!

 

んだば、まんず。

 

 

2019年6月に脱サラ後、実家の岩手県八幡平市でUターン就農しました。 無農薬・有機肥料(主に雑草堆肥)にこだわって野菜を栽培しています。 日本中の人が美味しい野菜で楽しく健康になるため、無農薬のほんのり甘くて食べやすい野菜を作っています。

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